おっさん化したおばさんの独り言

おっさん化したおばさんのとりとめの無い独り言です

私と珈琲

仕事に燃え尽きて、だらーっとしていた時期、私は、一冊の本に出会った。

本屋さんで帯の文字に惹かれ、中をペラペラとめくり、それなりの金額の本だったが、即買った。

田口護の珈琲大全

かれこれ10年近くなるだろうか。

 

生豆を購入し、焙煎にはまり、ぎんなん煎りの網から始まって焙煎機を購入した。

焙煎機購入後は、豆の種類、焙煎温度と時間を細かく記録し、いちいち反省してノート一冊を潰した。

飽きっぽい私が、珈琲焙煎だけは今でも続けており、珈琲生豆の問屋さんにとってもすっかり常連客になってしまった。

現在でもノートを取っているが、日付と豆の種類だけの簡単な記録。惰性でつけていると言ってもいい。焙煎上の失敗もほとんどしなくなった。

 

Gene Cafe CBR101A

写真探して気が付いたんだが、今ではアマゾンで取り扱ってるんだね。すごいな、アマゾン。何でも買える。

 

私が珈琲焙煎を続けているのは、私の根気がついてきたわけでは決してなく、周囲からの「飲みたい」圧力が続いている所為である。と言っても、いやいややっているわけでもなく、美味しいものはやっぱり美味しいから私も幸せである。

 

10kgの珈琲豆を大体半年くらいで消費する。そろそろ在庫が減ってきた頃、私は問屋さんのホームページを訪れる。ああ、至福の時。

今度はどんな豆を買おうか。10種類~12種類を1kgずつあれこれ迷いながら購入する。南米産、カリブ海あたり、紅海近辺、ケニアも好き。

 

以前は、モカとかマンデリンとか、欠点豆が多い豆を購入するのに躊躇した。美味しいんだけどなあ、肩が凝るんだよなあ。。。特に天日干ししたのとか、わっかりにくいんだわぁ。

今では欠点豆はじいてくれる人がいるから、気にせず購入。いいんですよ、それぞれ役割があって。私、買って焙煎する人、あなたたち豆はじく人で。で、みんなで飲む。うまい。幸せ。

トリノ コーヒーカップ&ソーサー 白い食器

 

 私が珈琲大好きなの知ってる人からよく受ける質問が、「このあたりで美味しい喫茶店ってどこですか?」というもの。

申し訳ないが、これがわからないんだわ。行かないから。全くわからないわけではなくて、いくつか近所に焙煎豆を買いに行くことはある。焙煎する時間なくて、「とりあえず今回は」って時に。

一か所、めちゃ美味いところは知ってるけど、あとは、どうだろ。喫茶店めぐりっていうのを私はしない。

 

一か所、不味かったところもあった。ドアを開けた時に「しまった」と思った。珈琲の香りが全くしない。その時点でブブーである。

お客さんが数名店内でコーヒー飲んでて、それでコーヒーの香りがしないのは、完全にダメなのよ。2kgは入りそうなビンにたっぷり豆が入っているのも、私的にはダメ。そんなに売れないでしょ? てことは、いつ焙煎したの? 

入っちゃたしね、お店。何となくそのまま帰るわけにも行かず、モカ200g購入。

案の定、古い。お湯を注いだ時に全く膨れず、ぺちゃんこのままだった。しかも、カビ臭い。舌にずっと残るカビ臭。確認のため(確認したくなるよね?)2杯目を恐る恐る入れたら、その時は、カビ臭さはなかったので、カビの生えた欠点豆が最初の一杯に侵入していたのだろう。香りもしない珈琲、もしかしたらまたカビ豆が混じってるかも?と不安に思いながら、わざわざ次を淹れる気にはなれない。結局、3度目の出番はなく、ごめんなさい、と言いながら捨てた。

その店は間もなく潰れた。今、お客さんの舌肥えてるからね。やっぱり、豆に愛情感じてる人のお店とそうでない人のお店は、わかっちゃうと思うのよね。

 

モカは手間がかかる。欠点豆をきちんと選別しないと上述のように欠点豆を含んだ一杯が台無しになる。欠点豆はその種類にもよるけど、一粒で全部を打ち消すマイナスパワーを持つ。だから、お店を判断するのに私はモカを使う。でも、ドアを開けた瞬間に判断は下っていたのだから、別の豆を買うべきだったのかもね。

 

さて、人の悪口書いて終わるのも何なので、もう一言。

珈琲は、新鮮さが大事(焙煎してからの日数という意味)。でも、焙煎日を記入してくれている所って皆無なのよね。

近所のめちゃうま喫茶店では焙煎後1週間以上経った豆は販売してませんって書いてあった。立派です。

 

もしもデパートなどで焙煎豆を買うときには、売れ筋を買うのがコツです。回転の速い種類を購入することで、古い豆を買うリスクは減りますから。

 

ということで、続きはまた次回に。